斎藤和義さんの歌に励まされた
初乳を小さな双子にあげることが出来た私は、もっと沢山の母乳を上げたいと思い、さらに搾乳に励むことになります。
産後病との看護師さんに母乳で育てたいことを伝えると、3時間ごとにお知らせに来てくれるようになりました。
もちろん夜中も
「搾乳の時間ですよ」
と知らせに来てくれるので、眠くて重い体をなんとか起こして搾乳します。
3時間ごとに搾乳して、NICUに会いに行くという生活を入院中は続けていました。
夜中に起きて搾乳は辛かったのですが、部屋から出ると普通分娩で出産したママさんが
「赤ちゃんが寝なくてつらい」
と看護師さんに泣きながら相談してたりして、頑張っているのは私だけじゃないんだと思いました。
その頃、『家政婦のミタ』が流行っている時期だったので、斉藤和義さんの『やさしくなりたい』を心の拠り所に、搾乳を頑張りました。
強くなりたい やさしくなりたい
キミに会いたい キミを笑わせたい
手をつなぎたい やさしくなりたい
この歌になんど励まされたか分かりません。
愛に溢れたNICU
夜遅くに搾乳した母乳をNICUへ行くと暗くなっているのですが、新生児科医の先生や看護師さんが赤ちゃん達を見てくれています。
特に新生児科医の先生は、いつ休んでいるのだろうと思うほどいつもいらっしゃって、仕事とはいえ命を削って小さく生まれた赤ちゃんや先天性の病気のある赤ちゃんを診てくれていているんだなぁと、本当に頭が下がる思いでした。
その奮闘ぶりは、漫画とドラマ『コウノドリ(7) (モーニング KC)』で詳しく描かれていました。 こんな風にして下さっていたのかと思うと、本当に感謝しかありません。また、仕事帰りのパパさんが来てることもありました。
駅から少し離れた場所にある病院でしたが、仕事でお疲れなのに我が子のために夜中に会いに来ている姿は愛そのものでした。
NICUでは赤ちゃんは保育器やコットに入っていて機械だらけで、癒しのグリーンがあるとかは一切ないのですが、いつ行っても愛に溢れたあたたかい場所でした。
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