忘れられない同じ病室の子
娘の入院した病棟は、血液の病気の子供たちが入院する所でした。
ほとんどのベッドに透明なカーテンが掛かっていて、重い病気であることが想像できました。
娘の入院した部屋にも、そんな子達が3人入院していました。
ママがいない間、ずっと
「ママ~、ママ、ママ~」
と部屋の入り口に向かって呼んでいる3歳くらいの男の子。
今日から入院が決まり、沈痛な面持ちのご両親と、まだ何も分からず無邪気にベッドで遊ぶ2歳くらいの男の子。
髪の毛が抜け落ちてしまっている5歳くらいの女の子。
あまりにも悲しい現実にショックを受けました…。
こんな小さな子たちがなぜ?
とてもやるせなく、居た堪れない気持ちになりました…。
今でもその光景をありありと覚えています。
あの子達が今は大きくなって元気に過ごしていることを願わずにはいられません。
昔と違って白血病などの重い血液の病気も、多くの子が回復して元気になると聞いたので、きっと元気にしていると信じています。
ITPは自覚症状がない
そんな病室の中、娘は元気いっぱいなのに、狭いベッドに閉じ込められ、手が自由に使えないことがすごくストレスなようでした。
私が食事や一時帰宅などで席を外すと、檻のようなベッドをずっとガンガン揺らしていたようです。
そのせいでしょうか。
2日目にして他の部屋に誰もいない移動させられてしまいました…。
特発性血小板減少性紫斑病は、幸か不幸か自覚症状がないので、本人はどうして注射されたり閉じ込められているのかまだ分からないようでした。
自覚症状がなくても、危険な状態なことに変わりありません。
あの手この手で、荒れる娘をなだめることしか私にはできませんでした。
祝!退院
何度か採血して、血小板の数値が上がってきたため退院できることになりました。
入院時1.6万しかなかった血小板は、入院4日目には4.8万に。
これだけあれば大丈夫だし、きっとこのまま正常値に戻るだろう!
という判断を受けて5日目に晴れて退院となりました。
4日ぶりに娘と再会した息子も嬉しそうでした。
娘もパパと待ってた息子も、よくがんばった!
ということで、帰りにお祝いのケーキを買って帰ってみんなで食べました。
ああ、よかった!!
これでもう大丈夫!!!
この時は、そう思ってました。。。
つづく。
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